自転車屋×カバン屋。ミシンについてちょっとだけ話す。
自転車と同じく、ミシンにもたくさんの種類のパーツがあって、写真は押さえ金というパーツで、ミシンの構造によりますが、うちのミシンの場合は、縫製する生地を上から押さえつける役割の金具。
縫製するもの=生地を押さえつけるパーツというのは多種多様で、生地×ファスナーなど、その縫製するモノによって押さえ金が違ったりします。
※ちなみに、稲武でフィールドテストをしているうちの製品は、止水ファスナーが冬に硬くなる(冬はマイナス10度)ことからファスナーを使用していません。
左側はテープ(グログランテープなどと呼ばれています)を生地に縫製する上で、業界用語でラッパと呼ばれる、テープを2つ折などに折りこむ治具とともに使用する押さえ。右は通常使用する直線やカーブを縫う押さえ。
ミシンって、見た目はボックス型で、機械はボックスの内部に入っているので、自転車と違って中身がどういう構造なのか、パッと見よくわからないと思います。
でも自転車同様、ボックスの中身を見て、機械を順を追って見ていけばなんとなくわかる、実はアナログな機械です。
前職でミシンの整備や調整にも携わっていて、縫製工場のミシンの点検調整修理をよくやっていたので、自転車と同様にとまではいきませんが調整やトラブル対処は大体自分でできる、というのは大変助かっています。
ミシンのトラブル、、、例えば、
・目とび=縫い目が一個、もしくは何個も飛んでいる
・糸割れ=縫えてはいるけれど糸がほつれかけていたり、糸が切れる。(切れるのは上糸)
上の2つは、下糸の釜先が糸をすくうタイミングが悪かったり釜先の形状が悪い、とか、ミシン針の向きが悪いというのが原因。縫製する線上に高い段差がある場合も目とび糸割れが起こりやすいです。
他にも多種多様なトラブルがあってそれぞれに原因がきちんとあります。ということは治すことができるということです。
ミシンも自転車同様、紐解いていくと単純な構造と言えます。
もちろん紐解き方というのがあるのでそこは経験の蓄積が必要なわけです。
僕はミシン屋ではないですが自転車屋×カバン屋としてこれからやっていくので、ミシンの知識を持っていること、自分のミシンを自分で面倒が見れたり、調子が悪くなっても自分で治せる、というのはとても重宝しています。
SALT WOKSの製品第一弾、ロールトップサコッシュの製品の量産がもうすぐ完了します。
既に直接ご注文いただいている分もおおよそ仕上がりましたので、追って個別に連絡いたします。
メインのECサイト(BASE)での販売の準備ができしだい製品の購入ページをUPしますので、もう少しだけ、お待ちください。
では明日もよろしくお願いします。
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