中間地点。

最近は突発的な豪雨が多く、毎日、生活圏内のどこかしらでそれが降っている。

せっかく整備したあけび沢パンプトラック(自転車コース)はすぐに土が流れ、それが毎日続くものだから、大人数が来る日に合わせて整備することにして、なるべく労力を減らすようにしている。


先日は実に1年ぶりの走行会となり、久しぶりに会う面々のライドを傍で見ていました。

(休眠していた)1年って、長かったんだなぁと思わずにはいられない光景でした。


”団体”にはいろんなサイズがある。

「家族」「同期・同級生」「塾生・学校生徒」「クラブ・愛好会」「小・中・大企業」「地域」「国」「地球」・・・。

大きければいいこともあるし、小さくても構わない場合もある。

大きいと難しい場合もあるし、小さいと成り立たない場合もある。


あけび沢パンプトラックには、なんというか最小単位の”団体”が似合うような気がしている。

まぁ、

コースは小さいし控えめに言って僻地だし、マンパワーは少ない。そして自然に晒される。

というのを加味しての考えだ。


1年休眠して、いっそのこと辞めてしまう というのも1つの選択肢で当然そう考えたことも多々ありましたが、

ここがどういう場所なのか、サイズはどんななのか、というのを自覚した上で、できる範囲で続けることにしました。


とはいえ、毎日走れるコースにするにはとっても難しいので、時々整備をして、できる範囲の運営になります。


それにしても、みんなのジャンプすごかったなぁ。





(比喩として)耳障りのいい言葉や文章・耳障りのいい言論・耳障りのいい思想・未来図は、其処彼処に転がっているし、それを容易にたくさん手にすることができる時代。

さまざまな考えも持つさまざまな人たちが、それぞれの気持ちのいいフレーズをたくさん拾える時代。

それを毎日たくさん拾って、各々が気持ち良くなる。


それは一見いいようにも見えるが、その反面、


耳障りの”多少”悪いものは「”極めて”悪いもの」に分類され、そういった言論をする人に対して「違う」と一太刀でもって切り捨てようとしたり、

立場や状況、規模(上でいうところの団体のサイズなど)の違いを理解できず、

大きいことはいいことだ、小さいことは悪いことだ(その逆も然り) という言論も時々見かけるようになった。


山に住んでいると「風変わり」のレッテルを貼られることが今でもあり、それにはもはや慣れっこなのだが、「街に住めよ」的な圧力を薄めて入れたような合理主義に出くわすこともある。


私は、「合理主義と非合理主義との中間地点」を探して歩いているのですが、当然のことながら点や線で示されている訳ではなく、

かといってその重心を探り、目星をつけてその点をしかと見つけるには、あまりにも自分がブレているため掴むことができない。


ただ、広範囲においてそれを見つけることが難しくとも、探す範囲を狭めていけばまだ可能性は残っているわけで、

上でいうところの「サイズ」を見誤らないことは、生きていく上で大切だと実感しています。


合理主義と非合理主義という対極にある立場から色々と言われることがあり、結構ズーンと沈んでいましたが、

自分が「中間地点を探し出せるサイズはどの程度までなのか」というのが見えたことで、だいぶ楽になりました。




って、

今回のブログの書き出しは参院選の結果の考察をする”識者たち”の話を機に始まったのですが、書くうちにパンプトラックに話が及んできた(そしてそっちの筆が乗った)ので、参院選のところは切りました。政治の話だし。

土本自転舎

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