ああいうふう、こういうふう。

暑いんだか寒いんだか、よくわからない日が続いています。

何着ていいんだか、過ごしやすいんだかなんなのか。

昨日は暑かったから今日は薄着にしよう と思ったら今日は小寒い。

おまけに天気は大荒れで、嵐のような強風が吹いたり、”ひょう”が降ったりしている。


ああいうふうに思ったり、こういうふうにも思ったり。

世の中にはいろんな考えや主義がある中で、その中の”これだ”と思ったものに一本筋を入れることは、よほどの自信が必要である。

言うなれば、

”軸を突き刺してしっかり安定させる”ほどの強い軸を持つことも、

そしてその軸を「”これだ”と思った考え」に対してまっすぐ、腰を入れて、慎重かつ大胆にまっすぐ突き刺すほどの力を持つことも、

自信がなければ、軸が弱く曲がりやすかったり、たとえ強い軸でも「考え」に対してまっすぐ軸を入れることができなかったりする。

でも暑かったら薄着になったり、小寒いと感じたら羽織ったり、そんな感じでやっていくのも別にいいじゃないか とも思う。


一つの主義にこだわり続けて自信を持っていても、「この自信、どこから来るんだっけ」と別の目線を持っていなければ、それは単なる「固執」であって、ものごとを見る目はそこで止まってしまう。



市街地ではシェアサイクルの”シェア”が広がり、かつて通勤用で購入されていたクロスバイクなどは軒並み売れなくなっているらしく、スポーツサイクルの利活用がいよいよ「アクティビティ」のみになっていくんじゃないか なんて思っている。


それと別の流れとして、

豊田市の市街地周辺でヨツバサイクルの体験ブースをやるたびに、自転車に乗れない小学生が多いことに気づき、自転車を移動手段として使わない子供達がとても多いんだなぁ と実感する。


アクティビティ化していく一方、乗れる人が減っていく自転車。

なんとも寂しい話ではあるが、業界が未だに海外のものや文化ばかりにフォーカスを当て、

海外で売れているものを日本に持ち込むというスタンスを貫く姿を見ていると、それも仕方がないことなんだなと思える。


マクロに絶望を感じながらも、ミクロでは希望を感じている。


先日行ってきた三重県いなべ市がまた最たる例でもあるが、

地元ローカルが肩肘張らず気持ちのいい遊び方をしていて、こうするべきだ!みたいなうるさいことを言う人もおらず、皆が無理せず楽しむ姿を見てきて、

これが正解だなと感じ、自分もこうありたいなぁ なんて思いながら(高速のETC不具合を迂回回避して)帰ってきました。



良いことを言うと良く見えるに決まっているが、それに付き合わされ、同じ船に乗ったはいいがブンブンと振り回される人をいろんなところで見てきた。

また振り回されないように距離をとっている人たちも見てきて、

耳障りの良いこと、また非常に前向きな言動というのは人のリソースを奪いかねない ということを学んだ。

”ド正論”が他人を削るのはどこにでもある話だと思うが、

いなべではそれを感じなかった。


それをしないように心がけるローカルたちを見てきて、

トップダウンではなくボトムアップで物事が進んでいくことに納得がいった。


正論を言うとそれがトップとなり、続く人はその下で動くことになる。

最初はいいが、事が進むと段々と正義のためにリソースを削らざるを得なくなり、やる気まで削られていく。

ド正論を言わない というのは、文化が成熟していくためには極めて大切なことなんだなぁ なんて思った次第です。



とまぁ、写真を添えずに文章ばかり書くブログが続いてしまって申し訳ないですが、自分のアウトプットの場なので、すいません。


と言うわけで、お陰様でバッグも好調になり、自転車案件もぼちぼちといただいており、平常運転の土本自転舎。

明日は臨時休業をいただきまして、火曜水曜定休、次は木曜日から、よろしくお願いします。


土本自転舎

<お問い合わせ> TEL:070−2220−7469 MAIL:tj@inabu-cycle.com 火曜水曜定休 ※出張・ツアー・イベント等で不在の場合があります。事前にご予約いただくと確実です。