とどのつまり、教養。

今日も今日とて裏山ハイクに行ってきました。

2月は登山頻度が下がってますが、まぁ自分なりに登ってるだけなので特段気にしてもいないです。

しかしなんと、山頂ノートに登山回数をメモする人がもう一人増えて(しかも結構なペースで登っている)、そんな気持ちが少し騒ついています。



先週末に千石公園にお越しいただいた皆さま、ありがとうございました。

嬉しいことに、2日ともSALT WORKSのフルオーダーバッグをつけた自転車をわざわざ持ってきてくれたお客様に恵まれ、また山や自転車を通じて出会った方たちにも再会できて、いい2日間でした。


そして個人的にとても(見ていて)楽しかったのがトラッククロス。

これは言葉ではなかなか伝わらないところですのであえて書きませんが、

その翌日に稲武の地域会議の委員(自分も委員)のメンバー全員と市長との話し合いがあり、その両日で骨身に染みて感じたことが、「教養」についてです。


山への教養、街への教養、海への教養。地球への教養、インターネットへの教養。


例えば、

山間部で暮らすには、山や自然への教養がなければ日々を楽しむことができないし、自然の豊かさにも気づけない。海辺も然り。

あるいは街に暮らすにしても、それ相応の教養がなければ街で前向きに楽しんで暮らすことができない。


教養とは人の面にはなかなか表出してこない部分だと思いますし(顔に「教養あり」とは書かれていない)、ましてや口下手や文章下手だったりすると、いよいよ表出しない。


楽しく暮らしている人だったり、趣味があったりする人、たくさんの本を読める人・・・というのは総じて、「暮らし」「趣味」「読書」「山」「天気」「エンタメ」「社会」・・・に対しての知識と教養がある。



山に暮らしながら「ここが自然が豊かだと思ったことがない」という地元の人は、結構います。

それは「山」への教養がないということである。

しかし、その他の教養があったりするので、良し悪しの問題ではないが、

せっかく暮らすのならば、暮らしているところに対しての教養は持っているといいなぁと感じたわけです。


ちなみに私は、子供の頃から虫が好きで、森や林の中に入っていくのが本当にワクワクする体験だったのを覚えています。なので昆虫の図鑑や鳥の図鑑をずーーっと読んでいて「山や自然への教養」を身につけました。

また小学生の低学年くらいまでは、家の横でうちのおじいちゃんが畑をやっており、無農薬の野菜を食べて育ち、周囲に山林が広がっていて家の前にタヌキがいたりしたものです。(中学生あたりから開発が進み、それらは無くなりましたが)


なので現在、山間部に移住をして6年目の今でもここでの暮らしは本当に楽しいものであり、ワクワクするものであり、これからも一生山間部で暮らしていきたいと思っています。


逆に、街への教養が無かったがために、街には馴染めなかったのです。

今思い返すと、最寄りの駅まで歩いて30分かかり、自転車で行こうものなら帰り道はずーっと上り坂だったことや、家の周囲に街の面白さを紹介するような媒体が一つもなかったこと、

そしてテレビのチャンネルの権利を握っているおじいちゃんがエンタメ大っ嫌いで、時代劇と「人生は波瀾万丈(っていう名前の番組だった気がする)」ばかりを一緒に見ていた(おじいちゃんっ子だったので)ことで、

街への教養というか街への興味すら湧くことはなかったなぁ と、

それがあって、興味に対してしっかり集中できたのかなぁ と考えています。



と、いろいろ書きたくなってきましたが、タイムオーバーですのでここらへんで。



では明日よろしくお願いします。

土本自転舎

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